私見ですが。。。
個人のバックアップ目的では、RAIDはお勧めできません。
その理由について。

なお、この記事はハードウェアRAIDのみを対象にしています。
また、業務用、個人でも玄人の方は対象外です。


 
 

(1)使う必要が無い

RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks )とは、
複数のディスクを一台の装置のように扱う技術です。

RAIDは0-6と、組み合わせたものがありますが、
通常、2、3、4は使われません。
また、ディスク一台の容量が大きくなった今日、
0も使用されません。

また、RAID1はミラーリングであり、目新しいものではありません。
 
よく使われるのが5、また6になります。
 
一般的に、RAIDを使う最大の目的は、ホットスワップにあります。
ホットスワップとは、稼働中のシステムに対し、
故障部品を交換して修理する機能です。
http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0102/27/news002_3.html
http://ascii.jp/elem/000/000/453/453971/index-2.html

また、スペアに予め通電しておき、
故障時に自動的に切り替える、ホットスペアという
機能もあります。

現在稼働している大型で停止不能なシステムの多くは、
ホットスワップにより物理障害に対応しており、
そのためにRAIDが必要なのです。

しかし。。。
個人利用のシステムであれば、ホットスワップは必要ありません。
システムを停止しても、問題ありません。

個人利用のシステムで、RAIDが必要なのでしょうか。。。
 
 

(2)故障時に復旧が大変!

実は、RAIDのシステムの復旧は、意外と大変です。
単純なRAID1であっても、大変でした。

RAIDの故障箇所には、大きく二箇所あります。
1つ目が、ハードディスク、
2つ目が、RAIDコントローラ(基板)。

ハードディスクが壊れた場合は、
壊れたものと同一品(同等品)と交換する必要があります。
RAIDの運用には、ハードディスクのストックが必要なのです。
 
 
また、RAIDコントローラが壊れた場合は、
ななんと、コントローラを修理するまで、データは読み出せません。

※ あくまで私の例です。そのまま読める例もあるそうです ※
 
 
職場のRAIDの外付けハードディスクが壊れた際に、
ハードディスクを抜き出して、他のPCに繋げば、
中身が読めると思っていました。

私のケースでは、読めませんでした。

マスターブートレコード(MBR)の前に、
RAID管理用データを書き込んであるらしく、
他のPCで読もうとすると、その管理データを先に呼んでしまうため、
MBRの読み出し位置をずらして、
データの取り出しを行わなければならないようです。

http://www.a2the.net/howtoReadRAID1.html

こ、こんなの、厳しすぎます。

私のケースでは、結局製造元にRAIDコントローラーを
修理してもらいました。

RAIDでは、コントローラーも二重化して、
故障に備えるのが常識のようです。。。

ハードディスクと、コントローラーの基板と、
どっちの寿命が長いのでしょうか。。。
 
※ あくまで私の例です。そのまま読める例もあるそうです ※
 



 

(3)十分気をつけないと危ない

同一品のハードディスクを使用しているという事は、
物理障害も同時期に来る可能性があります。

RAID1で運用している際は、ハードディスクの片方が壊れても、
気が付かないことがあるため、
そのまま運用を続けて、両方死亡、というケースも考えられます。

また、ハードディスクの交換に際しても注意が必要です。
故障したハードディスクを、新しいハードディスクと
交換する際、正しい手続きで行わないと、
新しいハードディスクの空っぽの中身で、
生き残った方のハードディスクを上書きすることがあります。
「交換したら全部消えた」 パターンです。
http://www19.atwiki.jp/vippc2/pages/17.html
 


 
以上です。
RAIDカッコイイですけど、
十分な知識と経験をもって運用しないと、
危ないものだと、思いました。

普通の自動ミラーによるバックアップの安全性、利便性と、
RAIDの運用失敗の危険性、故障・復旧の煩雑さ、
総合して考えると、RAIDの個人利用は
ちょっとお勧めできないかなーと思います。
 
 
代わりにRobocopyミラーを推奨しています。
PC: バックアップを組もう(Robocopyミラー)
 
 
※ あくまで、私見です。 自己責任で。※
 
 


 
なお、データ障害の際には、こちらをどうぞ。
PC: データ障害の切り分け(物理障害)
PC: データ障害の切り分け(論理障害)